jailbreak(ジェイルブレイク)・脱獄/root化ってなんぞ?
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概要
様々な機能を備え、多くの対応ガジェットがあるiPhone。
多機能ゆえに製造元であるアップルも想定していなかった裏技があるようです。
それがjailbreak(ジェイルブレイク)、または脱獄と言われるものです。
意味は同じなのに英語だと少しカッコイイですね。
今回はこの「脱獄」と言われている裏技について。
jailbreak(ジェイルブレイク)・脱獄ってなんぞ?
jailbreak・脱獄とはAppleの管理下を離れて、iPhoneを自由にする事ができる裏技です。脱獄をすることで、通常App Storeでは配布されないアップル非公認のアプリが使用できます。
つまり、App Storeでは厳しいエロアプリも脱獄をすればApp Store以外の場所からインストールすることができます。
他にもSIMロックの解除、テザリングの有効に、サウンドの入れ替えなど、様々な機能を追加することができます。
これだけできるのなら「脱獄」したくなる気持ちもわかります。
脱獄をするにはハッカーチームによって公開されている脱獄ツールを使用します。
脱獄することで「Cydia」という非公認アプリのストアがインストールされ、無料or有料の非公認アプリをダウンロードすることができます。
支払はAmazon.comのAmazon Paymetsか、PayPalを使用してドル建てで支払います。
脱獄をしても工場出荷時状態に戻す「復元」操作を行えば、元に戻すことができるようです。
メリット
上記にも書いたように、主なメリットとしては、iPhoneのカスタマイズ化です。App Storeでは認可されていないアプリをインストールすることで、AndroidのようにiPhoneをより自分好みにカスタマイズすることができます。
他にも、もっさりとした印象を受けがちなアニメーションの高速化や、広告を表示しないようにするといったことが可能です。
また、通信制限に縛られない「テザリング」も可能になります。
テザリングとは、iPhoneをアクセスポイントにすることで、ノートPCやタブレットなどをネットに繋げられるようにする機能です。
iPhone 3G〜iPhone 4Sでは出来ませんでしたが、iPhone5以降の機種ではキャリアにテザリングプランに申し込むことで利用可能になりました。
しかし、テザリングプランの申し込みは有料で、テザリングによって発生する通信量は大きく増えるので、通信制限を受ける可能性が高まります。
そんな通信制限を回避しつつ、テザリングをするために脱獄をする人もいます。
デメリット
「脱獄」というのは本来想定していなかった機能なので、当然なにか問題が起きてもメーカー保証外です。セキュリティがAndroid機並に低下し、悪意のあるアプリやウイルスのせいでiPhoneを破壊されたり、乗っ取られて身代金を要求される事件も発生しているようです。
他にも動作が不安定になったり、バッテリーの減りが早いなどメリットばかりでもないようです。
システムの復元をするにしても、脱獄前にバックアップなど各種システムファイルの保存が必要な場合があり、脱獄した履歴が残っていると保証が受けられないことがあります。
紐なし脱獄と紐付き脱獄
“脱獄”状態について実は2種類あります。“紐なし脱獄”と“紐付き脱獄”です。
完全に脱獄に成功した状態は”紐なし脱獄”と呼び、「Cydia(シディア)」という脱獄状態でのみ利用できるマーケットアプリをインストールすることで、脱獄後専用アプリを利用できます。
再起動を行った際も特別なことをする必要がありません。
次に、”紐付き脱獄”はPC/Macに紐付けされた状態になっており、iPhoneを再起動するためにPC/Macに接続して、脱獄ツールを起動後、iPhoneを再起動させる必要があり、非常に手間のかかる状態を呼びます。
ノートPCを持ち歩いていない限り、外出先での再起動ができなくなるので、非常に不便です。
jailbreak・脱獄が登場以降はこの2種類の状態しかありませんでしたが、その後“半紐付き”状態が登場しました。
「SemiTether(半紐付き)」という脱獄ツールを”紐付き脱獄”状態のiOSにインストールすることで、PC/Macに接続していない状態でも応急処置的に再起動が可能になるというもの。
しかし、再起動後に使えるアプリは「メール」「Safari」以外の標準アプリだけになってしまうという重いデメリットを抱えており、アプリの再インストールの手間を考えると微妙なところ。
結局のところ紐付き状態は使い勝手が良いとは言えないようです。
jailbreak・脱獄は合法なのか?
アメリカ政府では、いくつかの条件付きで脱獄は合法であると認められています。とはいえ、アップル側は快く思わないでしょうから徐々に対策がされているようです。
そして、現時点では日本では違法では無いようです。
正確には脱獄に対する“法規制がない”というのが現状ですね。
ストアから有料アプリを無料でダウンロードするような行為を行えば、当然違法となります。
root化
Androidの場合、rootと呼ばれるものがあり、Androidでの脱獄がこれに該当します。root(権限)取得という意味でrootを取る、root化する、という言い方をします。
本来、ユーザーにプリインストールされたアプリをアンインストールする権限がありません。
ですが、rootを取得することでシステムの管理者となって権限を付与することが可能になります。
これでプリインストールされたアプリをアンインストールできます。
通常、Android端末は「ユーザー権限」と呼ばれる、一部の権限しか与えられていないモードでシステムが起動しているため、一部のファイルへのアクセスが禁じられているなど機能に制限があります。
これは安全装置としての役目があり、ユーザーがシステムを起動するのに必要なファイルを勝手に改変や削除、悪用したりできないようにされています。
root化すると、本来禁止されているアプリのバックアップ・復元等が行えたり、CPUの処理速度を変更できたりなど、大抵のことができます。
とはいえ、Android端末は元々自由度の高いOSなので、無理にroot化する必要もありません。
また、メーカーや型番によってroot取得の方法は異なるので、自分で調べる必要があります。
デメリット
当然、root化にもデメリットもあります。まず、必要なファイルを消したり、改変したせいで予期せぬ不具合が生じる可能性も十分あります。
メーカー的には意図せぬ使い方をされるので、メーカー保証からは完全に外れます。
なので、スマホを落として破損しても保証が効かない可能性も高くなります。
root化を行う際は必ずセキュリティアプリをインストールするなど対策を行いましょう。
まとめ
では、脱獄をすれば過激なエロアプリがあるのか?というと微妙なところです。今や規制によってエロアプリ自体の数が少なく、”DMM.com”や”にじよめ”レベルのもので、無料で遊べるエロアプリはほとんど無いみたいですね。
ただ、アップルはユーザーに不便さだけを強いるためだけにiPhoneの機能を制限している訳ではありません。
悪意のあるアプリなどの危険性を極力排除するために機能を制限しているということを覚えておいて下さい。
例え壊れても復元すれば問題ないと書いている人もいますが、最近では脱獄履歴が残るようになったとも言われており、脱獄履歴があれば、当然アップルは修理を拒否します。
なので、壊れても直せばいいとは限らないようです。
結局のところ、脱獄をして様々な恩恵を受けるかどうかは“自己責任”ということですね。
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