こいつ…動くぞ!な二次元イラストの技術
概要
最近のエロアプリはエロシーンでボイス付きのものが多くなってきました。
しかも、ボイスが付くだけでなく動くものも増えてきましたね。
個人的には「大聖戦!ヴァルキリーサーガ 〜淫乱の戦乙女〜」のエロシーンは一見の価値はあると思います。
その位、エロく滑らかに動きます!
エロアプリ以外でも動く作品はどんどん増えてきてます。
pixivでは「うごイラ」も話題になっていますね。
今回は「動く」二次元イラストについて書いていきます。
うごイラ
「うごイラ」は今年の6月25日にpixivに実装された、アニメーション作成/表示システムです。ユーザーがpixivに投稿した作品をアニメのように動かせる面白いサービスです。
1枚のイラストごとに表示時間を設定して、連続でループ表示してアニメのように見せています。
何枚か差分を描く必要がありますが、それでも素人が簡単にアニメのようなものを作れるのが凄いですね。
当然、差分が多ければ多い程滑らかに動きます。
「うごイラ」はpixivだけでしか利用できませんが、ちょっとイラストを描ける人であれば誰でも手軽に利用できる機能です。
「pixiv」公式サイト
E-mote(えもーと)
個人的に一押しなのが「E-mote」です。これは商業のエロゲーに採用されている立ち絵を動かせるツールです。
「うごイラ」では差分を何枚か描く必要がありますが、「E-mote」は「うごイラ」よりも少ない差分で、イラストが立体的かつ滑らかに動かせるツールです。
2Dイラストの立ち絵が3Dのよう動く姿には驚きました。
分かりやすく書くと、エロアプリやエロゲーによくある「おっぱいが揺れる」表現がありますよね?
あれ以上の動きを”立ち絵全体”に違和感のないように使用できるのです!
こればかりは一度「E-mote」の公式サイトを見て欲しいです!
作成方法を簡単に説明すると、動かしたいパーツをレイヤーごとに分けたPSDファイルをフォトショップで作成。
その後、E-moteに取り込みます。
次にタイムラインでアニメーションをつけると、あとは自動的に動きがつながります。
このE-moteは商用なので個人や同人で使用する方は「E-mote Free Movie Maker(えもふり)」を使うと良いでしょう。
えもふりは6枚のレイヤーを描くだけでイラストを動かせるのでE-moteより手軽に使用できます。
E-mote公式サイトでダウンロードできるので興味のある人は一度使ってみてはどうでしょうか?
「E-mote」公式サイト
Live2D Cubism
株式会社Live2Dが提供している「Cubism Editor」。そのフリー版である「Live2D Cubism」はE-moteのように、動かしたいパーツをレイヤーごとに分けて描いていきます。
使える画像はLive2Dはテクスチャ1枚(1024×1024)までとなっており、えもふりの方が大きく、正規版と同じサイズを使うことができます。
「えもふり」では動画・GIF専用(E-moteならゲームでも使用可)なので、ゲームには使用できませんが、Live2D Cubismはゲームにも使用できます。
3D的な処理を必要とするのはどちらも同じで、各自でセットアップ作業が必要とします。
E-moteは変化の数だけ差分が必要ですが、Live2Dはより3D的な処理をモーションパラメーターやデフォーマでまとめて処理をするので、描く必要のあるパーツ数は、Live2Dの方が少ないです。
つまり、Live2Dは3D的なセットアップが必要になってきます。
そのため、手間はかかりますが自由度が高く、E-moteはセットアップが楽という違いがあります。
「Live2D」公式サイト
モーションポートレート
1枚の顔写真から自動で3Dモデルを生成することで顔アニメーションを作ることができる「モーションポートレート」。もちろん、二次元イラストも動かすことができます。
独自の表情エンジンとテクスチャ表現の組み合わせで写真を変化させており、マウスやタッチペン等の入力に合わせて顔を傾けさせたり、目線や口を動かすといったことが可能です。
元々はソニーの技術で、過去には「涼宮ハルヒの約束」「とらドラ・ポータブル!」「ときめきメモリアル4」といった家庭用ゲームにも採用されています。
写真を取り込み、自然に合成することができるので、メガネやカラーコンタクトレンズシミュレーター、ヘアスタイルマッチなど試着シミュレーションとしても採用されています。
二次元イラストでの使用に関しては、上記で紹介した技術と比べると手軽な反面、不自然さがあり、少々滑らかさに欠けます。
また、個人利用での販売・配信はされておらず、独自に利用するには申し込む必要があります。
「モーションポートレート」公式サイト
Sprite Studio
「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」をはじめ、様々な有名アプリでも採用されている「Sprite Studio」。トライアル版は無料で製品版と同仕様の機能が使用できますが、ロゴを入れる義務が発生します。
また、期間限定で条件をみたす限り何度でもトライアルに申し込みができます。
アニメーション作成ツールなので、テンプレートは無く、フレームに合わせて画像を変形・作成していきます。
メッシュ・ボーン機能で髪の毛や布などの必要なパーツのみ柔らかい動きを加えることが可能。
パーツ同士が重なり合った部分を透過処理する「マスク機能」やエフェクトエディタなども搭載しており、自由度が高い分、作業量も多いです。
Sprite Studio
PhotoSpeak
「PhotoSpeak」は、静止画の写真に瞬きさせたり、喋らせることが可能になるスマホアプリです。もちろん、自分が描いたイラストも取り込んで瞬きさせたりすることができます。
アプリを起動して写真を取り込んだり、保存してある画像を選択すると目のアイコンと3つの●が表示されます。
目が全部入る大きさにアイコンを調節し、3つの●のラインを口の両端と中央に合わせます。
口内は自動生成されるので、イラストを取り込む場合は口は閉じた状態にしましょう。
画面上部のチェックボタンを押すと作成完了。
再調節もできます。
他にもアクセサリーを付けたり、ビデオカメラアイコンで喋らせる音声の録音もできます。
他のPCソフトと違って、レイヤーなどを必要としないため気軽に使用できます。
ただ、できる動きや正面顔以外は動かすのが厳しいなどの制約もあります。
iOS版 PhotoSpeak
まとめ
最近では動画の配信が当たり前になり「flash」で作品を発表する人が減りました。しかし、時代は進み、今では二次絵を誰でも動かせる時代になりました。
絵が動かないエロゲーやエロアプリが珍しくなるのも時間の問題でしょう。
次はどんな技術がエロゲーに使用されるのか?そういった技術的な面でも楽しみです。
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