エロゲ関係者によるボディラインのこだわり
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概要
いきなりですが、皆さんはおっぱい好きですか?
巨乳派・貧乳派・奇乳派と色々ありますが、あるエロゲー関係者がエロゲーの「おっぱい」についてSNSで熱く語っていました。
全体的には巨乳キャラクターのおっぱい差分のお話です。
「ブラ装着時と脱衣時とで乳房の輪郭曲線を描き分ける」などの原画へのこだわり。
この一見すると分からないけど、理解すれば納得する細部の描き分けについて。
輪郭曲線の違い
ブラジャーを着けている状態と着けていない状態では必ずおっぱいの形に変化が現れます。そもそも、ブラジャーというのは、乳房を支えることを目的に着ける下着です。
そして、バストの形状を整え、形が崩れることを防いでいます。
当然ブラをはずせばこの状態は崩れます。
ここを意識して書いているかどうかで、巨乳を売りにしたエロゲーでの原画師達の考え方が見えてきます。
「巨乳ファンタジー」シリーズや「MILK・ジャンキー」シリーズを手がける作家・鏡裕之氏はこのバストラインの変化を自然なこととして捉え、各作品に反映させています。
「質感や柔らかさを理解して描けば、エロくなる。」と鏡氏は語っています。
キャラクターによっておっぱいを描き分ける人は、こういうことも意識しているのですね。
ウエスト周り
ヒップラインやウエストラインも同じことが言えるようです。様々な作品のシナリオ・ロゴデザインなどを担当する嵩夜あや氏はこう語ります。
「アニメーター出身の原画さんとかだと、腰骨周辺の筋肉の付き方を省略した線を引いてしまって、色気が感じられない絵が上がってきちゃったことがありましたね…そうすると尻も魅力が無くなってしまうので、骨の位置を指定したりしたことが。」
最近のアニメキャラクターは体系をディフォルメしたキャラクターデザインが多いのが特徴になっています。
そういった影響もあるのか、エロゲーでは重要な肉感的表現が簡略されしまった例とも言えます。
衣服によるボディラインの強調
ボディラインへのこだわりは何も裸体に限ったことではありません。例えば、エロゲにおいて最もメジャーで作品数が圧倒的に多いのが「学園モノ」のラブコメ作品です。
学園が舞台なので当然主要キャラクター達は“制服”を纏っています。
エロゲにおいて学園モノの制服は、腰の部分がキュッとしまったデザインの制服が多いです。
リアルではほとんどないデザインですが、腰の部分を締めることでそのキャラクターのボディラインを強調することができます。
また、競泳水着やパイロットスーツといったピチピチの衣装もボディラインを強調する表現として最適です。
リアルとエロゲーのボディラインの違い
ある種のこだわりと言えばそれまでですが、ボディラインはエロゲにおいて重要な要素です。上から120・120・120のドラム缶のようなキャラクターに興奮する人は滅多にいないでしょう。
日本人女性の平均サイズは、バスト84cm・ウエスト63cm・ヒップ86cmと言われています。
対してエロゲーの方は時代や作品によってかなり差があり、バスト85cmで、ウエストに至っては56cmが平均値となっています。
なので、エロゲーのバストサイズは実質水増しされ、ウエストは細く設定されていることが分かります。
まぁエロゲキャラは2次元なので、ある程度大げさに表現して、性的アピールをしているのでしょう。
体重も45kgはリアルだとヤセ過ぎなレベルですしね。
ウエストを締め付ける服が多い
エロゲーではボディラインを強調するためにウエストを締め付ける服が多い傾向にあります。別に悪いことではありません。
ウエストを締め付けるようなデザインの服を着ているヒロインは、上半身から下半身にかけてのラインを強調しやすく、華奢な印象を与えつつも、体型に不自然な印象を与えません。
要するに、くびれを強調するのにウエストを締め付ける服が採用されているのです。
年齢を意識した胸のデザイン
例えば、ロリ系な貧乳、おっとり系なら巨乳とイメージがありますが、キャラクターの年齢によるおっぱいの垂れ具合やサイズ、乳首の向きなども重要です。作品のコンセプトにもよりますが、ややリアル寄りのキャラデザインにする場合は、乳首が少し上にツンとなっているとハリのあるおっぱいになり、年齢的には若めのキャラ向けになります。
乳首が少し外側に向いていたり、乳房がやや垂れ気味になると年齢も上がり人妻などの年上キャラ向けになるなど、キャラクターの雰囲気に差が出てきます。
下着を着ければ胸の形が変わりボディラインも変化します。
外見による個性や脱いだ時のギャップを伸ばすのであればこういった所も意識すると良いでしょう。
まとめ
今回のような自然さやリアリティを求める時に必ず出てくるのが「知的ストック」です。「知的ストック」とは今までに調べた資料の情報や知識のこと。
シナリオライターや作家、イラストレーター、原画師、漫画家などはとにかく「知的ストック」がないと、SFやファンタジーといった作品はどこかで物語に矛盾が生じたり、陳腐なものになってしまいます。
漫画家などの仕事場に資料が大量にあるのはこういった理由からです。
今回の場合は女体に関する知識ですね。
クリエイティブ系の仕事は0から自分で考えて、組み立てる必要があり、人に聞いてどうにかなるものではありません。
シナリオや設定に関しても、知識がなければどこかで矛盾することがあります。
SF作品やファンタジー作品はアバウトに組み立てられますが、掘り下げると途端に知識を必要とするジャンルです。
そう考えると、SFやファンタジーはその人の技量や知識を見極める良い題材になります。
もしシナリオライターを目指すのであれば、設定の凝ったSFやファンタジーを書いてみると良いでしょう。
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